マルクスが言ったことはわりかし簡単なことだ。プロレタリアートは搾取されている(ぼられている)と言うことなのである。カール・マルクス - Wikipedia: "カール・ハインリヒ・マルクス(Karl Heinrich Marx, 1818年5月5日 - 1883年3月14日)は、ドイツの経済学者、哲学者、ジャーナリスト、革命家。20世紀において最も影響力があった思想家の一人とされる。親友にして同志のフリードリヒ・エンゲルスとともに、包括的世界観及び革命思想として科学的社会主義(マルクス主義)を打ちたて、社会主義革命により共産主義社会が到来する必然性を説いた。『共産党宣言』の結語「万国のプロレタリアよ、団結せよ!」“Proletarier aller Länder, vereinigt Euch!”の言葉は有名である。"
搾取されないためには団結せよと、これまた簡単なことを言った。おかげでかなり成果が出て、いまや(GMなんか)強すぎる労組のおかげで会社が倒産の危機に立っているぐらい。これまた力関係だからしかたがない。
こうして「生産過程」における搾取は相当解消されたが、今なお残っている搾取は「消費過程」における搾取である。プロレタリアートは実質よりものを高く買わされることで、今なお搾取されているのだ。
昔のチリの鉱山労働者の悲惨な実態を唱った「サンタマリア・デ・イキケ」では、「労働者の賃金は鉱山会社の発行する切符で払われ、その切符は鉱山内での売店でしか使うことが出来ず、売店の価格は高いので二重に搾取される」というくだりがある。No se puede comprar a otras lugares aunque cosas sean mas baratas. Cuidado, esta prohibida la oficina ! (余所の方が安くても外で買ってはいけない、注意しろ、それは会社が禁止しているのだ)。
なんか現代ニッポンに似ている。独占資本家の生産過程での搾取はようやく下火になったが、独占供給体(全農)は独禁法の適用を受けないのでやりたい放題。ニッポンのプロレタリアートは消費過程で巨額の搾取の対象となっている。全農は巨大広告代理店に多額のお金を払って「高くても買います国産品」と国民をすっかり洗脳してしまっているから、プロレタリアートはそのことにすらに気がついていない。21世紀のビッグ・ブラザーは全農。
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